食べられる夢を見た

データ分析とデザインのあいだ

サクラコスモスばらの花

EEL <Easy Earl Life> Productsという服のブランドが大好きで。といってもブランドで服を選ぶことが僕はほとんどないので、たくさんEELの服を持っているわけでもないのですが。

 

持っている服でとても好きなのが"オリオンコート"という厚手のコートで、着心地と見た目の品と可愛さが共存している感じが最高なのです。

そして何より"オリオンコート"というその名前。どことなく宮沢賢治感というか、ますむらひろし感というかそういうファンタジックな響きに溢れています。

 

少し前の話になりますが、たまたまEELの中の人とお会いする機会があり、少しだけお話しさせて頂いたことがあります。ほかの服にも名前があって、思いを込めて付けてるんです、とのこと。

 

EELには、代表的なコートとしてサクラコートとコスモスコートという二つがあります。その名の通り、春用のコートと秋用のコートです。

そもそも日本において春と秋は少し曖昧な季節で、僕の中では境界が薄くゆるりと過ぎていくことが多い、それでも快適で好きな人が多い季節のイメージです。その曖昧でグラデーション的な季節専用のコートって、それだけでとても贅沢なのですが、サクラとコスモス、二つに分けてあげることで、さらにその贅沢さが増しているのです。

気候としては似てるから同じコートを着回すことももちろん出来ます。が、そこを敢えて切り分けることで用途を絞り、贅沢なコートが出来上がります。なんだか春と秋それぞれの想い出もより大切に出来る気さえしてきます。

 

用途がたくさんあるものはもちろんとても便利ですし、必要とされる機会も多いかもしれません。でも、活躍するタイミングが少ないものは、それはそれでとても贅沢で、その瞬間の大切さを教えてくれるものとなり得るんじゃないかなと感じた経験でした。

 

信じられないくらい暑い日々が続いていますが、思い出す度にオリオンコートを着れる日が楽しみになります。冬を心待ちにしつつも、早く冬が来ないかなぁと思うこの暑い夏を大切に過ごしたいものです。